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新着情報とお知らせ

園長から保育学生へ
2022-07-06
就職先選びって何が大事なん?
夏から秋にかけて、今年度で学校を卒業する保育学生は就職活動が始まります。保育士や幼稚園教諭を目指す高校の教え子から「職場選びは何を重視すれば良いですか?」と質問されることが度々あります。私も保育園での働きを担っていますが、その質問に対する良い答えが何なのかは「難しいなぁ」と思ってしまいます。今回は、保育学生さんに向けて、就職先を探す、選ぶ際の助けになればと思い、就職先を選ぶ時のアドバイスを書きたいと思います(あくまでもこれは私個人の意見なので、1つの考え方として見てみてください)。

人それぞれに合う園(職場)は違います。なぜなら、やりたい保育・教育、心惹かれる保育・教育、働いてみたい環境や保育・教育内容もさまざまだからです。大人数の園児がいる園でいろいろな事をしたい人もいれば、少人数の園でゆっくり子どもたちに向き合ってみたい、という人もいるでしょう。自然豊かな環境で働いてみたいと思う人もいれば、環境よりも保育・教育内容を重視したいという人もいると思います。素敵な園舎や他の園には無い行事、家から近い、自分が卒園した園、給料が高いなどいろいろな動機で学生さんは保育園、幼稚園、認定こども園などを見比べ、就職先を探すのだと思います。今は、ホームページや園のパンフレットだけではなく、Instagramなどでも保育の様子や保育園の雰囲気を知ることができます。そのようなツールも職場探しの良い材料となるでしょう。しかし、どの園も自分の園の良さをアピールするツールなので、ネガティブな事を書いている園はありません。「うちの園は子どもに厳しい」、「職員同士の仲が悪い」、「残業がたくさんある」など書くはずがありません。しかし、保育学生にとっては実はそこが園の良さと併せて知りたい情報ではないでしょうか?

学生から就職先選びや就職先探しについての相談を受ける時に、私は不用意に「こういう園が良いと思うよ」とは言わないようにしています。その人がやりたい保育・教育が何なのか、子どもたちとどんな事をしたいのか、何を大切に保育・教育を担っていきたいのかを聞かせてもらうようにしています。その上で話をするようにしています。

なので、うちの園に保育実習に来てくれる学生さんや就職のための面接に来てくれる学生さんともじっくり話をするようにしています。働き始めてから、「イメージと違った」、「保育園のパンフレットやホームページに書いていることと違った」、「面接の時に聞いた話と違った」ということを極力減らせるように、私もできる限り自分の園の良さや特色、大切にしている事を話しますし、まだまだ不十分な部分や改善が必要な部分についても話をするようにしています。

一番良いのは、興味のある園で実習でなくとも1日体験ボランティアをさせてもらうことができれば良いと思います。実際に働いてみたり、園の中の様子を見たり、子どもたちに向き合う中で感じることがあるはずです。コロナ禍でそれもなかなか難しいかもしれないですが。園について学生さんが聞きたいことを事前に用意して、質問する中でその園の事を知っていくのも良いかもしれません。なので、その園が大切にしている事をさまざまなツールから知り、その園の働きを自分も担いたいのか、担えるのかを考え、その園のことを知る機会(ボランティアや見学、質問など)を設け、あとは飛び込んでみるしかありません。

学生の皆さんが素敵な園に出会えることを願っています。その出会いが、あまり良い形ではなくて、保育士や幼稚園教諭を辞めてしまう人も残念ながらいます。子どもたちに向き合ったり、保護者支援をさせてもらう働きは、大変なことや難しいと感じることもありますが、それでもとても楽しく、やり甲斐があるものです。たまに保育士の養成校や保育園、幼稚園、認定こども園に呼ばれて、話をすることもありますが、保育学生さんに話をする機会はあまり多くはありません。高砂保育園まで連絡をいただければ、いつでも相談を聞いたり、就職について、保育について話をします。気軽にどうぞ!


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